ホテル暮らしとは?メリットや費用相場について

ホテルに長期滞在して生活する「ホテル暮らし」。場所や物に縛られない、新しい暮らし方の一つとして近年注目されています。

この記事では、ホテル暮らしのメリットやデメリット、向いている方の特徴などについてご紹介します。この記事を読めば、ホテル暮らしの生活がイメージしやすくなります。

ホテル暮らしとは?メリットや費用相場について

1. ホテル暮らしとは

「ホテル暮らし」とは、戸建てやマンション、アパートなどの住まいを持たず、持ち家や賃貸住宅のような感覚でホテルに長期滞在して生活することです。職場近くに滞在して通勤時間を減らしたり、観光地やリゾート地を転々としながら生活したりと、住む場所にとらわれない暮らしを楽しむことができます。

2. ホテル暮らしが注目されている背景

ホテル暮らしが注目されている背景には、働き方の多様化に伴うライフスタイルの変化があります。
これまでホテル暮らしをされる方は芸能人や作家など、一般的なサラリーマン世帯とは働き方や生活スタイルが異なる層に限られていました。しかし近年では働き方の選択肢が多様化し、リモートワークをしながら多拠点で生活する方も増えてきています。ホテル暮らしに適した長期宿泊プランを用意する宿泊施設が増えてきていることも需要の高まりを示しています。

3. ホテル暮らしのメリット

憧れをお持ちの方も多いホテル暮らしですが、具体的にはどのようなメリットがあるのかご紹介します。

3.1. 駅近など立地の良い場所に住める

多くのホテルは駅近くなど利便性の高い立地にあります。ご不便を感じることなく食事や買い物に出かけられますので、これまで生活に必要だった移動時間が短縮されます。空いた時間は趣味やスキルを磨く時間に充てることができますので、生活の質が向上するでしょう。

3.2. 引っ越しの初期費用や光熱費などがかからない

賃貸住宅で暮らす場合、住む場所を変える際には、引っ越しの費用や新たに賃貸契約を結ぶための敷金・礼金が必要になります。しかしホテル暮らしであれば、滞在するホテルに宿泊料金を支払いさえすれば初期費用を心配することなく場所を変えることができます。光熱費の請求もございませんので、季節による電気使用料の変動にストレスを感じることもありません。

3.3. 家具や家電が備わっている

ホテルには暮らしに必要な最低限の家具や家電が備わっていますので、故障などで買い替える必要もありません。マットレスなど寝具も上質なものを備えており、快適な生活をご提供しています。

3.4. ホテルの清掃などのサービスが受けられる

ホテルでは、清掃スタッフによる部屋の掃除、リネンや備え付けのタオル・ルームウェアの洗濯など、基本的な生活を維持するサービスをご提供しておりますので、家事の手間が大きく省けます。食事もホテル内やルームサービスのご利用が便利です。ジムやプール、温浴設備などが利用できるホテルもあります。

4. ホテル暮らしのデメリット

一方、ホテル暮らしにはデメリットもございます。費用面や設備の特性など、覚えておいていただきたい3点をご紹介します。

ホテル暮らしのデメリット

4.1. 月額費用は賃貸住宅よりも高い

ホテルでは生活に関する多くのサービスをご提供できる反面、費用がかさみます。仮に宿泊費がシングルで1泊5,000円だとすると、1ヵ月(30日)で15万円になります。東京23区におけるマンションの平均家賃はワンルームで月7万円〜11万円ほどですので、月額費用は賃貸住宅よりホテル暮らしの方が高くつきます。また、キッチンや洗濯機がないため外食が増えて食費が多くかかり、コインランドリーやクリーニングの利用料も必要になります。

4.2. 自分好みの部屋作りができない

前述の通り、ホテルには家具・家電が備え付けられているため、自分好みのインテリアで部屋を彩ることはできません。そのため、個性を出した部屋作りを楽しみたいという方にはホテル暮らしは向いていません。

4.3. 友人を部屋に招けない

ホテルの部屋には基本的に宿泊者しか立ち入ることはできません。火災などが起こった際、誰がいつホテルの室内にいるのかを把握しておく必要があるためです。このことは宿泊の際に提示される宿泊借款にも明記されており、宿泊予定のない人を部屋に入れると、最悪の場合は詐欺罪や住居侵入罪に問われる恐れもあります。

5. ホテル暮らしの費用相場

ホテル暮らしをする際は、宿泊費の他、食事代や洗濯代が必要です。宿泊費を1泊5,000円程度とした場合、1ヵ月(30日)にかかる費用相場の例は以下の通りです。

  • ・宿泊費(1泊5,000円~6,000円程度) 15万円~18万円
  • ・食費(1日2,000円~3,000円程度) 6万円~9万円
  • ・洗濯代 3,000円~4,000円

洗濯代はコインランドリーを利用した場合の費用で、1回の洗濯利用料200~400円、乾燥機利用料100円として、週2回利用した場合の計算となります。クリーニング店の場合はそれ以上に費用がかかります。
以上のことから、ホテル暮らしには合計で月に21万円〜27万円ほどかかります。
宿泊費はホテルによって費用がかなり変動しますが、基本的に毎食が外食になることで、食費はかさむ傾向にあります。

6. ホテル暮らしが向いている人の特徴

ホテル暮らしに向いている方の特徴としては、まず新しい環境や刺激を楽しめることが挙げられます。賃貸や持ち家などの「自分の家」では、自分で作り上げた空間で落ち着いた生活ができる魅力があります。一方、ホテル暮らしは、居室内の生活よりも観光地や繁華街などの周辺環境を手軽に楽しめる利点があります。
また、物をあまり持たないミニマリストもホテル暮らしになじみやすいでしょう。スーツケースとリュック程度に荷物をまとめることができれば泊まるホテルを毎日変えても負担はありません。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により多くの企業でテレワークが広がり、場所に縛られず仕事をする方が増えてきています。そうした通勤の必要がない働き方をする方も、仕事をしながらホテル暮らしを満喫できるでしょう。

7. 費用面を考えるとサービスアパートメントがおすすめ

サービスアパートメントとは、ホテルのサービスを取り入れつつ快適な暮らしを実現できる賃貸住宅のことです。ホテルのように清掃サービスがあること、家具や家電を設置していることに加え、ホテルにはないキッチンや洗濯機をご用意しています。そのため、ホテル暮らしのメリットを取り入れながら自宅のようにお過ごしいただけます。

都心のサービスアパートメントで1ヵ月暮らす場合の家賃相場は、ワンルームで月額20万円~30万円程度です。賃料だけ見るとホテル暮らしよりも高額に見えるかもしれませんが、食事や洗濯で外出する必要もなくなりますので、そのぶん生活費は削減できます。また、賃貸住宅に含まれるため入居審査や賃貸契約が必要となりますが、敷金や礼金、仲介手数料などの初期費用はかからず、必要なのは賃料のみですので、トータルのコストは大きく抑えられます。

8. まとめ

住む場所を固定しないホテル暮らしは、物の管理や家事の負担が減ることで身軽に毎日を送れる魅力ある暮らし方です。特別な契約をせずとも思い立ったその日から始められます。ご興味のある方は、ぜひ短期から試してみてはいかがでしょうか。

また、ケン・コーポレーションのサービスアパートメントはホテルの快適さを取り入れながら家での暮らしに近い生活をご提供しています。暮らしの一つの選択肢としてぜひご検討ください。